以前に、アベノミクスの動向として「アベノミクスは失速?2016年度税収が減少」というニュースを取り上げましたが、就職率や求人倍率とは裏腹に各家庭の経済状況はまだ回復していないようです。

金融広報中央委員会から家庭の金融資産について世論調査結果が公表されました。平均値としては、上昇していますが中央値(全員の真ん中)では380万円と昨年より減少しています。つまり、お金持ちは資産がさらに増えたが低所得者は逆に増えた状況になるかと思います。

データの中には、金融資産0円が過去最高の31.2%になった結果もあり、格差拡大はこの結果からもますます進んでいることがわかります。

バブル崩壊後の停滞した20年によって、日本人の金銭感覚はかなり保守的になってしまったようです。大企業も基本給のアップには慎重で、良い決算がでたとしても一時金(ボーナス)での還付を行っているところが多いようです。

このため、消費者としても日々の財布の紐が固くなり各種増税に伴い、むしろ自由に使えるお金は減っている状況かと思います。

また、年金制度についても「年金が枯渇して深刻な問題に?(2050年に2.5京円不足)」で紹介したように、今の40代以下の世代にとっては期待出ない状況があり少しでも多く、貯金をしておかなければならいという意識が、消費にブレーキをかけているのではないかと思います。

【マイナビニュース】家計の金融資産中央値は380万円に – ゼロの世帯は過去最高更新

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