東芝の半導体事業売却で、経済ニュースがにぎわっている今日この頃、一時期危ういとされていたシャープの復活というニュースが出てきました。

戴社長が、鴻海から派遣されて主に2点について改革を行ったとのことです。

1つ目は「スピード」です。

通常、社長の決定事項は、他の管理職に伝えられて管理職から社員へと伝えられていきます。しかし、管理職から社員へと伝聞する中で少しずつニュアンスが変わってきてしまうことがあります。このため、戴社長は直接全社員に向けてメッセージを伝えることによりより正確にさらにスピーディに事を進められるようにしました。

また、「300万円以上の投資に関しては戴社長の承認を必要とする体制」に変更することにより、これまで資料の出来が悪かったものが徐々に品質の高い資料へと変わっていき決裁を行うスピードの改善と、社員一人一人の経営への意識改革を行いました。

2つ目は「信賞必罰の徹底」です。

ボーナスを支給している会社は多くいるかと思いますが、同じような部署や社員間で支給額の差はさほど大きくはないかと思います。(もちろん役職が違えば変わってくるでしょうが)しかし、シャープではボーナスを貢献に応じて年1ヶ月〜8ヶ月と社員の貢献度で変える仕組みにしたそうです。若手は特に給料も少ないことからモチベーション向上につながったのではないでしょうか?

また、社長特別賞を受賞した社員にはかなり多くの特別賞与が与えられているようです。具体的な金額は出てきていませんが、大手企業でも多くて数万円の一時金がでるくらいではないかと思いますが、おそらくこれの10倍とかになっている可能性があるとのことです。(これなら、なんだかチャレンジしてみようという気にもなりますよね。)

このように、シャープのこれまでの企業体質を大きく変換させて着実に成果をだしている戴社長の手腕にはこれからも目が離せないそんな状況になってきています。

一時は、どうなるかと思われたシャープがまた世界中に名前を轟かす日が来るかもしれません。

【アラゴ】シャープは本当に復活したのか ?

【マイナビニュース】復活に向け視界は良好? シャープの黒字体質へのスピード感

【東洋経済】シャープ戴社長「鴻海流コストカット」の全容

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